日米の家計に大きな「違い」が
その最大の理由は?
ここに、日米の「個人資産」の違いを示した資料があります。
1995年から、2016年まで、約20年間で、
日本の個人資産は1182兆円から1815兆円へ
家計資産は、1.53倍に。
一方で、アメリカの個人資産は、2343兆円から8821兆円へ
家計資産は、3.76倍に。
同じ20年間で、日米の家計に、大きな差ができました。
世界規模で考えると、アメリカ人はお金持ちに一方で、日本人は貧乏に
この20年間で、アメリカの経済は成長、日本は低迷しました。
それが、家計の資産に影響した面もありますが、本当の理由は違います。
本当の理由は、「資産配分」です。
日本の家計では、半分以上が、現金・預金になっていて、
運用資産は、わずか10数パーセント
アメリカの家計では、逆に、現金・預金は10数パーセントで、
運用資産が、半分近く
これが、最大の「違い」です。
ゼロ金利「沈みゆく沈没船」
最後に残った日本人は?
国民性を示す、一つの話として、
「沈没船のジョーク」があります。
「沈みゆく豪華客船」それでも、救命ボートが足りません。
そこで、船長は仕方なく、乗客を順番に海に飛び込ませることにしました。
まずは、アメリカ人には、「飛び込めば、ヒーローになれます」と説得しました。
それを聞いたアメリカ人は、真っ先に海に飛び込んでいきました。
次に、イギリス人には、「ここで飛び込むのが紳士ですよ」
それを聞いたイギリス人も、海に飛び込んでいきました。
ドイツ人には、「ルール規則だから、飛び込め」
フランス人には、「絶対に海には飛び込んではダメ」
イタリア人には、「飛び込めば、美人にモテるよ」
そう言われた世界各国の人は、
次々に海に飛び込んでいきました。
そして、最後に残ったのが日本人。その説得は簡単でした。
「みんな、もう海に飛び込んだよ」
これを聞いた日本人は、
荒れくれる海に飛び込んでいきました。
これが「沈没船のジョーク」です。
そうです。日本人は自分で考えずに周りを見て、
自分の行動を決めています。
それでも良かった時代もありました。
高度成長期の金利は8パーセント
銀行は国民から貯金を集めて、
企業がお金を借りて、自動車、電化製品を作る
国民も企業も、みんな、それで幸せでした。
ところが、そんな時代は終わりました。
少子高齢化に向けて、日本には問題が山積み
年金、医療、介護増税、社会保険料の上昇
長引く経済低迷、ゼロ金利
これでは、お金は増えません。
増えないどころか、実質的には、インフレ(物価上昇)為替など
の影響を受けて、円資産の価値は下落しています。
日本の将来が不安、でもお金はずっとゼロ金利の銀行預金のまま
何か変だと思いませんか?